掲載年度 2021
広島国際空港株式会社|運用本部 空港運用部 リーダー
石川 翔平 さん (30歳)
高校の修学旅行で関西国際空港を利用した際、チェックインカウンターで颯爽と働く1人の男性社員の姿に引きつけられた。
女性が担う業務だと思っていた場所で活躍するその姿に「自分もこの空間の一員になりたい!」と将来を決めた。
夢を叶え、空港業務に従事する日々を過ごしたが、コロナの世界的流行で状況は一変。
広島への帰省もままならない状況の中、大阪で働き続ける将来に不安も募った。
折しも広島空港の民営化が進んでいたこともあり、自分の経験を生かして地元転職できるのは今しかないとUターン。
2021年の4月に入社し、7月の民営化に向けた立ち上げ業務に奔走した。
「空港の運営業務の立ち上げに携われたこと自体、幸運でした。もう2度と経験できないでしょうね」と石川さん。
残業も続き、さまざまな不安を抱えての民営化当日だったが、スタートしてみればとてもスムーズに全体が動き、安堵と大きな達成感に包まれ、1日を終えることができた。
航空機をいかに安全かつ効率的に動かしていくかを受け持つ飛行場情報担当と、空港全体の保安防災を担う2つの部署の統括・管理が石川さんの仕事。
2部署の補助、スタッフのシフト管理、他部署も含めた部署間の調整など、多くの業務をこなす。
それぞれに異なる考え方ややり方もあるため、部署間の調整業務にはことさら時間をかけてきた。
少しでも円滑に話し合いを進めていけるよう、社内コミュニケーションは欠かさない。
部署を問わず率先してスタッフに声をかけ、雑談の機会を多く持つようにしている。
なぜなら、どれだけIT化や省人化が進もうとも、最終的に仕事を動かしていくのは”人”だからだ。
「施設内にはエアライン各社含め、たくさんの空港事業者さんがいらっしゃいます。施設を運営・管理している立場から、私たちの考え、発言によって広島空港を動かしていくこともできます。だからこそ、その責任もやりがいもとても大きいのです」と話す。
中四国の玄関口と言えば”広島空港”と国内のみならず世界中の人たちに知ってもらえるよう、これからも努力していきたいと意気込んだ。