掲載年度 2020
有限会社 希望園|
芦川 芽生 さん (25歳)
出身は東京だが、ジャージー牛が好きすぎて、当時、日本一ジャージー牛を飼育していた蒜山の酪農学校に進学した芦川さん。
希望園に就職したのは、現在も希望園に勤める友人の勧めから。
「大好きな牛に囲まれて、仲間と一緒に安定して働ける環境が気に入っています」と話してくれた。
希望園では搾乳を北欧製のロータリーパーラーで行う。
回転台の上に72頭の牛を載せ、自動で搾乳をする機械だ。
「牛の乳に取り付けた搾乳機は、コンピューター制御によって一定の乳量に達すると外れるようになっています。搾乳は自動ですが、人の仕事がないわけではありません」と芦川さん。
牛たちが目の前を通り過ぎる約7秒の間に、牛の首につけたチップから読み込まれた情報をモニターでチェック。
もしチップが外れていたら、牛の顔を見てどの個体かを判断する。
「当園には2,600頭ほどの牛がいますが、牛の顔を判別することもできます」というからプロだ。
そして、体調が悪そうな牛がいたら、必ず獣医に報告して調べてもらう。
「乳牛は乳房炎という病気にかかりやすいのです。
そうした病気がないか、牛の顔や体を見て確認します。
乳量が減っているなどの異常はコンピューターも察知してくれますが、牛の表情の違いは人にしか分かりません」と誇らしそうに話してくれた。
休みの日も乳牛のコンテストである共進会を県外まで見に行くほどの牛好き。
「両手で抱きかかえても足りないくらい大きくて温かい牛が大好き」と語る。
そんな芦川さんの「牛友」のひとりが、前社長の山本真五さんだ。
年齢は違えど、2人で国内外の名牛について話し込んでは盛り上がっている。
「前社長の牛好きは本物」と芦川さん。
尊敬できる「牛友」に囲まれて、牛への愛と経験を存分に発揮しながら、自分らしく働ける職場だ。