お客さまの喜びの声が仕事の大きな励みに
モノづくりが大好きという佐藤さん。祖父が鉋(かんな)を上手に使うところを見て、面白そうと思い、全国的に有名な府中家具の会社で製作の仕事に従事したいと、京都の専門学校で木工芸を学んだ。在学中、就活の一環として、株式会社 松創を見学。そこで、組み立て作業や鉋がけ作業などさまざまな工程に関われることに興味を感じ、入社したいとおもったそうだ。
携わっている製品は「奥行、高さなどを収納物のサイズに合わせてほしい」「扱うお客さまの身長に合わせた高さに」といった、お客さまの要望に応えて製作する、ほぼオーダーメード。完成品を手にしたお客さまから喜びの声を耳にしたとき、やりがいを感じるという。
「まだまだ一人前ではありませんが、周りの先輩たちが親身に指導してくれるので、働きやすいですね」と佐藤さん。とはいえ、同世代の後輩7人が佐藤さんの後に続く。彼らの手本になるためにも、手助けに頼らず、一日も早く一人でタンスを製作できるようになりたいと技術の習得に励む。将来、「松創」を背負って立つ家具職人になるためには、一日一日が大切と気持ちを引き締める。