掲載年度 2025
株式会社カルファイン|金平工場・設備保全チーム
藤井 直哉 さん (26歳)
猫好きが高じ、保護猫をたくさん飼える一軒家で暮らそうと、祖父が住んでいた神石高原町の家を譲り受けた藤井さん。カルファインは、祖父が「神石高原町で一番大きい会社で働きがいがある」と言っていたのを思い出して就職先候補に。鉱山がある職場ということに興味を持ち、前職も工場勤務だったことから入社を決めた。
現在は、金平工場の設備保全チームに所属し、電気職として工場内の機械や設備のメンテナンス・点検などを担当。前職の工場はライン作業だったが、ここでは日々さまざまな石灰製品が作られる。毎日のように新しい学びがあり、向上心が刺激されるのを感じている。
機械や電気設備を一つひとつチェックして原因を見つけ出していく。
異音を察知したら振動を検査。
金平工場には、採掘現場から届く石灰の原石を粉砕する巨大な機械が3機あり、さらに取引先のニーズに合わせて微粉砕や加工を行う機器が20機ほどある。藤井さんの仕事はこれらの設備のメンテナンス。オーバーホールは基本年1回のため、日々の点検での異常検知がとても重要になる。粉砕機の内部の部品が欠損すると、異音や振動異常として現れる。工場内を歩きながら機械音に耳を澄ませ、異音を察知したら振動を検査。異常箇所を特定して修理を手配している。
「故障箇所がいつも同じとは限らず、日々さまざまな整備箇所が見つかります。また壊れ方によって修理のアプローチも変わります。先輩に学びながら知識と経験を重ねていますが、職人としてはまだ新米。早く先輩の域に達したいです」と語る藤井さん。現在は、電気工事士の資格取得に向けても勉強中だ。
原因が分かりにくい故障もある。機械や電気設備を一つひとつチェックして原因を見つけ出し、自分一人で修理して直ったときの達成感が何よりのやりがいだ。また天井照明や排水ポンプなどの坑道内の設備の設置やメンテナンスのため月1回鉱山に入ることにも、この職場ならではの面白さを感じている。