ものづくりの現場だからこそ感じられる日々の成長
自分自身の知識・技術・経験のすべてが製品の品質や生産効率に影響するので、やりがいも責任の大きさも日々感じている。
最初に行う製造機械の設定ですぐに図面どおりに仕上がれば良いが、毎回思い通りになるものではない。
自分では図面どおりに加工される完璧な設定だと製造機械の段取りをしても、実際テストすると図面寸法とは全く違う数値で仕上がることもある。
プログラミングなのか、削りの回転数なのか、選んだ削り刃やツメによる問題なのか。考えられるすべての要因の一つひとつを見直す地道な作業が続く。
「なかなか思い通りに加工できない時のしんどさは確かにあるけれど、うまくできた時の喜びはこの仕事でなければ味わえません」と藤川さん。
作業中は「こうすればもっと早く仕上げられるんじゃ?」と生産効率の向上にも余念がない。
もちろん品質についても”削りの音” ”金属の摩擦から生じるニオイ” ”加工部分の輝き”など五感をフルに使って、常に高めている。
「自分の成長を日毎に感じられるのが、ものづくりの仕事の醍醐味です」と話す表情は充実感に満ちている。